article image

第1話では、「バランス」について書きました。

バランスとは、全体を見た時の美しさです。

それと同じくらい、私が大切にしているのが「納まり」という考え方です。

 

建築の世界では、「納まりが良い」「納まりが悪い」という言葉をよく使います。

私にとって納まりとは、すべてが道理にかなっている状態のことです。

 

革製品も同じだと考えています。 

革の厚み。

パーツの重なり。

ステッチのライン。

ホックの位置。

一つひとつは小さな違いですが、その積み重ねが、納まりの良さとなり、美しさにつながっていきます。 

どこか一つでも無理があれば、使っているうちに違和感として表れます。

だから私は、細かな部分ほど時間をかけて見直します。

それは、見えないところまで道理にかなったものづくりをしたいからです。

 

バランスが良くても、納まりが悪ければ、美しいとは思えません。

そして、納まりが良くなることで、自然とバランスも整っていきます。

 

私が美しいと感じるものは、バランスが良く、納まりが良いものです。