革について|第2話

前回はイタリア、フランスの革について、僕なりのイメージを書きました。
今回はその続きです。
イギリス
「紳士の国」の革といえば、やはりカチッとしたブライドルレザーが有名です。
イギリスでは古くから馬具や靴などに革が使われ、
産業革命以降は軍用品や靴などの需要も加わり、皮革産業が発展していきました。
特に馬具の文化はブライドルレザーにもつながっていて、
イギリスらしい丈夫で実用的な革のイメージを作っているように思います。
僕自身、学生時代にホワイトハウスコックスの財布を使っていたので
ブライドルレザーには憧れがありました。
なので、いざ自分でブライドルレザーを使って製作してみたら、
硬い。
そして接着が効かない。
初めてブライドルレザーを使った物作りは、なかなか散々な思い出です(笑)。
ただ、あのブライドルレザー独特のブルームはやっぱり魅力的。
また何か作りたいなぁ、とは思っています。
ドイツ
ドイツといえば、やっぱり「質実剛健」というイメージ。
ドイツでは古くから革を使った靴や手袋などの産業が発展し、
19世紀以降は工業化とともに製革業も大きく発展しました。
特に皮革産業の中心地のひとつとして知られているのがオッフェンバッハで、
そこには「ドイツ皮革博物館」があります。
世界各地の貴重な革製品や歴史的資料などを展示している、世界最大級の皮革博物館です。
僕も一度訪れたことがありますが、これがなかなか見応え十分。
同業の方なら、一日楽しめると思います。
ただ、かなりマニアックな場所なので、僕が行ったときはガラガラでした。
というより、僕と妻の二人しかいなかったような・・・。
自分たちで展示室の電気を付けながら見て回った記憶があります(笑)。
革素材も、スーパーブランドなどに使われる品質の高いものがありますが、
僕の中では「色出しがドイツっぽいな」と感じる革が多いです。
もちろん、ブランド側がしっかり色を指定していると思いますが、
それでもイタリアやフランスの革とは、何か違う雰囲気があります。
うまく言葉では説明できないのですが、革を見ていると「ドイツっぽいな」と感じることがあります。
今回はこのあたりで。
次回はアメリカ、インド、そして日本の革について書いてみます。
続きます。

