article image
バッグの中で文庫本が勝手に開いてしまい、気がつけば大切な本のページが折れたり傷んだりしている――。
紙の書籍で読書されている方にとって、このような経験が一度くらいはあるのではないでしょうか。
自分自身もその一人で、そんな小さなモヤモヤが文庫本カバーを製作する出発点でした。
 
 
11DROPSの物作りは、常に「日常のささやかなマイナスをハッピーに変えること」から始まります。
まずは本を傷から守り、電車内などでもプライバシーをさりげなく保護できること、そのためにはカバーが不意に開かないようしっかりと留められる仕様にしました。
 
 
設計に関して一番最初に考察したのは全体のサイズです。
「文庫本サイズ」と一口で言っても出版社ごとの規格は結構バラバラで、実に様々な大きさが流通しているからです。
作品によっては900ページに及ぶ極厚の文庫本もあれば、ハヤカワ文庫のように一般的な規格より背が高い特殊な文庫本もあります
これら一部の文庫本は人によっては滅多に購入しない類の出版物かも知れませんが、対応させることにしました。
中公文庫から出ている936ページある谷崎潤一郎著の「細雪」も、ハヤカワ文庫も、ギリギリ収めることができます(とは言え本当にギリギリですが...)。
 
 
 
そして本が勝手に開かないように留め具としてあしらったのは、一つひとつが異なる歴史と表情を持つ特別なボタンです。
高価なものから安価なものまで、あるいは新しいものから古いヴィンテージなものまで、ボタンの世界はとても奥が深く底なし沼のようなジャンルですが、その分、素敵な一点を見つけた時は気分が上がります。
11DROPSの文庫本カバーには国内外の数あるボタンの種類の中から厳選して、大きさも厚さも雰囲気もピッタリと合いそうなものを選んでいます
ボタンはドアノブのようでもありますので、本を読む際は毎回未知の扉を開けるようなワクワク感を楽しんでいただけましたら幸いです。
 
 
あらゆる世界に連れて行ってくれる小さな扉であり、いつでもどこでも別世界へと繋がっている特別なドア。
そんな11DROPSの文庫本カバーです。
このカバーが、皆様の読書ライフに温もりと豊かな彩りを添える相棒となることを願っています。