革職人になるまでの道|第9話

バッグコースでの2年半も、残り1年くらいになると、卒業製作を進めながら、卒業後の進路についても考えなくてはなりません。
作ることが好きだったので、就職するなら企画ではなく、メーカーの職人になりたいと思っていました。
そして、卒業製作では、2年半学んできたことを、すべてぶつけることができたと思います。
今見ると、突っ込みどころもある恥ずかしい作品だったかもしれませんが、一応、卒業製作では学年の技術賞をいただきました。
自分が作ったものが評価されたことは、素直に嬉しかったですし、卒業後も「やっぱり自分は作る側に行きたい」と思うきっかけになったように思います。
そして、卒業後の進路として選んだのが、鞄メーカーへの就職でした。
先生から推薦していただいたメーカーさんへ就職することになり、いよいよ学校の外で職人として働くことになります。
このときは、これから職人としてやっていくんだと、かなり意気込んでいたと思います。
ところが、ここからがなかなかうまくいきませんでした。
続きます。

