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ブランド名を決める時、音楽にまつわる言葉の中から名前を探していました。

 

昔から音楽が好きで、ものづくりをする時間には、いつも音楽が流れていました。 

SwingやJive、Rhythmなど、いくつもの候補がありましたが、最後に残ったのが「RAGTIME」でした。

 

その由来となったラグタイムは、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてアメリカで生まれた音楽です。 

クラシックの要素を持ちながら、アフリカ系音楽のリズムが加わり、それまでにはなかった新しい音楽として発展しました。

やがて、その流れはジャズへとつながっていきます。 

 

私が惹かれたのは、その音楽が生まれた背景でした。 

異なる文化や考え方が出会い、混ざり合い、新しい価値が生まれていく。 

私は、その時代そのものに強く魅力を感じました。

 

振り返ると、自分自身のものづくりも同じだったように思います。

音楽やファッションに触れ、建築設計の仕事を経験し、革職人になりました。

一見すると別々の経験ですが、どれか一つだけで今のRAGTIMEは生まれていません。

 

設計事務所で学んだ「理由を考えること」。

現場で体感した「空間や素材の見え方」。

革職人として積み重ねてきた技術。

音楽やファッション、そして日々の暮らしの中で感じたこと。 

それぞれが少しずつ影響し合い、つながり、今のものづくりになっています。

 

私にとってRAGTIMEとは、一つの音楽の名前ではありません。

多くのものに触れ、頭の中で回路がつながる。

それまで別々だった経験や知識が、一つの考えとして形になっていく瞬間があります。

そこから、新しい価値が生まれていきます。  

 

RAGTIMEとは、ブランド名である前に、ものづくりの原点を表す言葉です。