第5話 熟成

新しい商品を思いついても、すぐに形にはしません。
頭の中で考えます。
考えて、いったん忘れます。
別の作業をしている時にふと思い出し、また考えます。
その繰り返しです。
考えがまとまってから、図面を描きます。
パソコンの前に座る頃には、頭の中ではほとんど出来上がっていて、それをCADで形にしていきます。
基本となる図面が完成した後は、細かなディテールを詰めていきます。
ここからは、わずかな違いを比較しながら、違和感を一つずつ取り除いていきます。
少しでも違和感が残れば、納得できるまで見直しを繰り返します。
たとえば、キーケースのフタの形状を決める際には、さまざまな形を描き、その中から候補を10パターンに絞って印刷します。
それを一週間ほど机の上に置いておきます。
仕事の合間に何度も眺めながら、「本当にこれでいいのか」を考え続けます。
その後、2〜3案まで絞り込み、実寸のペーパーサンプルを作ります。
実際の大きさで手にした時の見え方やバランスを確かめ 、さらに検討を重ねながら、最終的な形を決めていきます。
本当に納得できる形になるまで、少し時間を置いて考える。
RAGTIMEでは、その「考える時間」も、ものづくりの大切な時間だと考えています。

