革職人になるまでの道|第7話

バッグデザイン科での2年半は、基礎→応用を繰り返しながら、さまざまなバッグの構造や製作方法を学んでいきます。
例えば「小判底」がテーマの課題なら、まずは全員が同じ基礎形の小判底バッグを製作します。
そして基礎を学んだ後は、応用として、それぞれがオリジナルデザインの小判底バッグを作る、という流れです。
このように、いくつもの構造のバッグを基礎から応用まで繰り返し作っていくことで、最終的には大体のバッグのパターンを作れるようになります。
今振り返ってみても、非常に理にかなった、よく考えられた勉強方法だったなと思います。
課題が終わっていれば、放課後は自由にミシンなどの設備を使うことができました。
なので、僕はいつも遅くまで学校に残って、課題とは関係なく、自分の好きなものを作っていました。
また、学校が新宿だったことも、当時の僕にとってはとても恵まれた環境でした。
駅の近くには東急ハンズがあり、レザークラフトの材料や道具も揃っていたので、かなりお世話になりました。
それでも必要なものが揃わない時は、先生に許可をもらって、浅草近辺まで買い出しに行くこともありました。
今考えると、学校で技術を学び、放課後に好きなものを作り、必要な材料を探しに新宿や浅草を歩き回る。
そんな毎日が、少しずつ今の自分につながっていったのかもしれません。
続きます。

